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2012.05.29

女川の釣り事情

　5月に入り、震災前の女川なら釣り客が増えてくる時期。
昨年は、震災の影響もありなかなか釣りをしようという方が居なかったのですが、今年は女川町内の釣具屋さんも復活。
オイデさん、佐々木さん、そしてカワムラさんも。

今日は、きぼうのかね商店街で営業を再開したカワムラ釣具店さんにお話を聞いてきました。

カワムラ釣具店は、今年で35年目、
息子さんの辰徳さんとお父さんの洋章さんで運営するアットホームな釣具店。
海を背後にし、建っていた店舗は2011年3月11日の津波により全流失。
震災から1年がたち、きぼうのかね商店街に仮設店舗を構えました。

まずはアイナメ・カレイをメインに展開していくようです。
また、徐々にではありますが海釣り以外も増やしていく予定とのこと。

女川の子供たちは、港町ということもあり釣りをすることが多く、
私自身3歳のときに初めて釣りをし、小学生の頃は友人たちと自転車の前カゴに竿を積んで、毎週釣りに出かけるくらいでした。

また震災前は穴釣りなんていう釣り方で楽しむ方もいらっしゃいました。
空き缶にテグスと針を付けて、えさをセットしたらそれで完成。
あとは岸壁にあいた穴に垂らして待つだけ。
たまに、穴より大きな魚がかかって、出てこない～なんてこともありました。
残念ながら、穴釣りは今の女川では難しいと思います・・・ですが船釣りなら！

ということで、カワムラさんに聞いたところ現在、船の予約も入っているようです。

カレイ・アイナメなら予約があれば出せるとのこと。
ですが、メバルに関しては船頭さんが、なかなか船を出せず週２ほどとなっているようです。
震災後から、船の問い合わせは多く、遠くから女川まで釣りに来る方も少なくないようですよ。
5月26日には、仙台の男性が、出島湾内でカレイやアイナメなど大漁に釣ったようでカワムラさんのブログ→　http://riverson1981.blogspot.jp/　にも写真が載っています。
私も、先週の日曜日に釣りに出かけたのですが、その際カワムラさんに立ち寄って
「岸壁ならどこら辺が一番釣れそうですか？」と尋ねたところ、
「小乗浜の岸壁なら釣れるかも」と教えてもらったので行ってみたのですが、
アイナメが1匹釣れました。成果は全然でしたが、釣れたことだけで十分満足でした。

まだ女川の岸壁で釣りをしている方はあまり見ませんが、趣味が復活することが心の復興、釣りをする人は、釣りができて初めて復興できるといった方もいらっしゃいました。

女川でまた釣り人を見かけることが多くなるといいですよね。

（ディレクター・宮里）

カワムラ釣具店
●営業時間
平　日　　朝7時から夕方5時
土日祝　　朝5時から夕方５時まで
TEL　　　0225-54-3189
http://riverson1981.blogspot.jp/