女川さいがいエフエム 79.3MHz:臨時災害放送局

「女川の町に正しい情報と元気を届ける放送を がんばっぺ女川」を合言葉に、毎日放送を行っています。

2012.05.24

蘇る駄菓子屋さん!

4月29日に女川高校のグラウンドにオープンした、
被災地最大規模の仮設商店街「きぼうのかね商店街」
私は女川高校が母校なのですが、まさかあのうみねこマラソンの練習で
嫌になるくらい同じ景色を見ながらぐるぐる走っていたグラウンドに
商店街が出来るなんて思いもしませんでした・・・
が、今はとても素敵な商店街が出来上がりました。

銀行や郵便局もあるため、一箇所で用事が済ませられるという利点もあり、毎日地元住民でにぎわっています。
かくいう私も、よく野菜などを買いに行っています。
近いから、とても便利なんです。


さて、今日は沢山ある商店の中から「高橋酒店」さんをご紹介したいと思います。

入り口を入ってすぐに目の前に見えるのは沢山の駄菓子。
懐かしい妖怪けむり(こすると煙が出る紙)や、くじ引き、ブロマイド。
沢山並べられている駄菓子には10円20円のポップな値札が貼られていました。
スーパーや、コンビ二の駄菓子売り場とは違う独特の親しみやすさ、これが女川の駄菓子屋さん。

高橋酒店は、鷲神から小乗に向かう途中にあったお店で、50年以上続くお店。
1代目の店主がタバコ屋からはじめ、酒屋になり現在の形となりました。
現在は3代目とのことで、きぼうのかね商店街で新たなスタートを切りました。

ちなみに高橋酒店の高橋和子さんに聞いた
駄菓子人気TOP3は!!
 練りあめ
 きなこ棒
 ヨーグル

夏に向けてアイスクリームも販売する予定だそうです。
「子供たちが放課後、気軽に買いに来られる場所を作りたかった」と高橋さんは語ります。

震災以降、放課後に子供たちが100円玉を握りしめて駄菓子屋さんに行く光景を目にすることが久しくなく、このようにお菓子を置いてくれるお店があることが、地域の子供たちにとってどれほど楽しいことかを想像すると、ついつい笑顔が出てしまいます。

もちろん、駄菓子のことばかり書いてきましたが、酒店さんなのでお酒、タバコ、その他雑貨類も取り扱っています。
私が武磯さんに大叔父といくときは、大叔父がワンカップとハイライト。
私は大叔父に、たくさんの駄菓子を買ってもらい、肩車で家まで帰った思い出があります。

私が子供のころによく買いに行った「武磯」や「キューピー八百屋」「みねんつぁい」のように「高橋酒店」さんも女川の子供たちの思い出に残る「駄菓子屋さん」になって欲しいと思いました。

(ディレクター・宮里)