女川さいがいエフエム 79.3MHz:臨時災害放送局

「女川の町に正しい情報と元気を届ける放送を がんばっぺ女川」を合言葉に、毎日放送を行っています。

2013.02.10

【プレスリリース】(追記)NHKドラマ「ラジオ」の放送決定と制作にあたっての協力について

NHKドラマ「ラジオ」の放送決定と制作にあたっての協力について

2013年2月10日
女川さいがいFM

東日本大震災の被災地のひとつ・女川町で今も放送を続けている臨時災害放送局「女川さいがいFM」(代表:松木達徳)は、日本放送協会(NHK)が3月中旬に放送を予定しているスペシャルドラマ「ラジオ」の制作に協力することになりましたので、お知らせいたします。

<NHKドラマ「ラジオ」について>

実在する「女川さいがいFM」と、そのメンバー達をモチーフに、数多くのテレビドラマ、映画を手がけてきた脚本家・一色伸幸が描く、震災から2年が経った被災地・女川町に生きる若者達の「心」の復興をテーマとした青春群像劇です。(内容についての詳細はNHK側の発表をご覧下さい。)

ドラマの大半は実際の女川町内でロケ撮影され、実際の住民も多く登場。震災から2年経った女川町とそこに生きる人々の姿や言葉も数多く登場します。

【放送予定】2013年3月26日(火)夜10時~11時13分(予定)
【 媒  体 】NHK総合テレビ<全国放送> 一話完結73分
【 脚  本 】一色伸幸
【 原  作 】某ちゃん。(女川さいがいFM・高校生アナウンサー)
【 演  出 】岸 善幸(テレビマンユニオン)

【 出  演 】
某ちゃん。=刈谷友衣子 父=豊原功補 母=西田 尚美
飛松=リリー・フランキー。

<おながわさいがいFMメンバー>
(某ちゃん以外のメンバーは実名と変えてあります。)

蒲鉾会社の次期社長・FMのリーダー格 國枝重治 =吉田栄作
25才、ちょっとお姉さんなDJ 笹山ユキ =安藤サクラ
元塾講師でちょっと理屈っぽいDJ兼ディレクター 宮城太郎 =新井浩文

ほか

【制作協力】宮城県女川町・女川さいがいFM

<ドラマ化への経緯とわたしたちの想い>

女川さいがいFMの活動については、これまでも新聞・雑誌・テレビ・ラジオなど各種媒体でも取り上げていただきましたが、中でもNHKでは過去二回(2011年7月「クローズアップ現代」、12年1月「がんばっぺラジオ」)に渡って、長期密着取材によるドキュメントを放送していただきました。この番組は大きな反響をいただきましたが、そんな中のお一人に数多くの人気ドラマ、映画を手がけた脚本家の一色伸幸さんがいらっしゃいました。一色さんがTwitterを通じ、ドキュメントを見ての反応を寄せてくださったことがきっかけとなり、「女川さいがいFM」メンバーとの間でネットを介した交流が生まれました。その後、一色さんは実際に女川町を訪れ、リアルな交流へと発展します。そうした中から自然と「女川さいがいFM」をドラマ化したいという企画が持ち上がり、結果、ご提案いただいたのが、女川さいがいFMで活躍する高校生メンバーの一人、某ちゃん。と彼女がFMでの活動について書いたブログの文章をモチーフとした物語でした。

実際の脚本作りにあたっては、某ちゃん本人やさいがいFMメンバーが取材に協力した他、ドラマ内で流す劇中歌、主題歌も70~00年代のジャパニーズロックを愛する某ちゃん。本人が選曲しました。そうしてまとめられたのがこの物語です。

もちろんドラマですので、フィクションの側面もありますが、主軸となって語られる某ちゃん。の言葉はその時々に彼女自身が感じたことそのものであり、その中には「復旧・復興」にはまだ程遠い町の中の様子や現状、抱えている課題なども含まれています。またドラマ内で俳優陣が演じるさいがいFMメンバーがインタビューなどをする相手は実際の女川町民に多くご参加いただきます。すなわちそれは芝居ではなく、本当のインタビューでもあります。震災からまもなく2年が経ち、被災地の話題がメディアで取り上げられる機会も少なくなってきた中で、改めてこのドラマを通じて、全国の方に被災地・女川町の今を知っていただく機会になれば…と考えています。

<今後の予定>

1月末~2月上旬にかけて町内で行われるドラマの撮影に、実際のさいがいFMも全面的に協力をするほか、期間中にドラマに出演する俳優陣が、実際の「女川さいがいFM」毎日昼の生ワイド番組「おながわなう」内に飛び入りゲスト出演する予定です。この模様は女川町内の方はFMラジオで、それ以外の地域の方も「サイマルラジオ」を通じて、PCまたはスマートフォンなどでお聞きいただけます。

2013.02.10 追記

2月5日をもって撮影は全て終了しました。期間中、多くの町民の方にご協力いただき、またエキストラとしても多数の方にご出演いただきました。改めて感謝申し上げますとともに、放送に向けて、女川さいがいFMでもラジオ放送やweb、イベントなどで随時、ドラマと関連・連動した情報を提供していく予定です。

<某ちゃん。(ぼうちゃん)について>

ドラマの中で刈谷友衣子さんが演じる某ちゃん。は、実在する「女川さいがいFM」のメンバーです。現在、石巻市内の高校に通う3年生。放送上も某ちゃん。という名前で通しており、本名は(非公表)とさせていただいています。(なぜ某ちゃんなのかという理由についてもドラマ内で語られます。)

実際の彼女も女川町内の出身で、震災による津波で自宅や大切にしていたCD、楽器、本などを失い、元気をなくしていたところを、知人から誘われ、2011年6月、まだ開局間もない「女川さいがいFM」に参加することになりました。先に加入していた阿部真奈、大平直人が、中学の同級生だったこともあり、すぐに打ち解けて、土曜日の高校生の担当番組を中心に活躍してきました。

また「さいがいFM」でも随一の音楽好きということもあり、被災地女川町を訪れたアーティストへのインタビューなども多く担当。これまで一青窈さん、音楽プロデューサーの小林武史さん、バンド「ソウルフラワーユニオン」らと対談しています。また絵を描くのが好きで、高校では美術部にも所属しており、女川さいがいFMのスタジオを飾るロゴやイラストなどのデザインも数多く担当。中でも彼女がデザインした「女川どうしよう」(テレビ番組「水曜どうでしょう」のパロディと、これからの女川町をどうしよう?という意味をかけたモノ。本家「水曜どうでしょう」制作局の北海道テレビ公認)というロゴのステッカーは商品化され、これまでに1000枚以上が販売される隠れた女川土産となっています。

これら「女川さいがいFM」での活動を通じ、将来メディアの仕事に携わりたいと考えるようになった彼女は、春から都内の大学へ進学します。

(本件に対するお問い合わせ・取材申し込みは…)

女川さいがいFM及びそのメンバーへの取材が伴うものについては…

女川さいがいFM 制作・広報G 天谷・大嶋宛
【 電  話 】090-6499-6617
【 F A X 】022-774-1474
【 メール 】info@onagawafm.jp

※ドラマそのものに対するもの、ドラマ出演者・スタッフへの取材を希望される場合は…

NHK広報局広報部 荒木
【 電 話 】03-5455-2443

までお願いいたします。

両方を希望される場合はお手数ですが、両方へご連絡の上、その旨お申し出ください。

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